05.最優秀賞受賞への道のり
全国チェッカーフェスティバル※1
最優秀賞受賞への道のり
※1全国チェッカーフェスティバル
全国200社以上のスーパーマーケットが加盟するCGCジャパンが主催する、接客技術を競い高め合うレジの全国大会。
地区大会で優秀な成績を修めた接客担当者(チェッカー)が集まり、ステージ上で接客やレジ操作、お釣りの受け渡し
などを披露し、技術の正確さ、スピードなどを競い合います。
畠山 要
接客サービス部
2016年入社
CGC
全国チェッカーフェスティバル 2017年 最優秀賞
乙津 明穂
接客サービス部
2018年入社
CGC
全国チェッカーフェスティバル 2019年 最優秀賞
新入生チェッカーフェスティバル(CF)※2に
参加が決まった際の気持ちは?
※2新入生チェッカーフェスティバル
接客サービス部に配属された社員が、入社1年目に参加する社内の接客技術コンテスト。
- 畠 山
- 入社1年目に「新入生CFでの接客対応良かったよ」と言われていて、全国チェッカーフェスティバルの声がかかるんじゃないかと周囲からも思われていたのですが、実際に参加が決まると「私に来ちゃったかあ」と(笑)。これまで参加された先輩方の働く様子を見ていると、笑顔の輝き方なんかが全然違うので、「自分にできるんだろうか」と不安でした。
- 乙 津
- 先輩方が毎年参加されていて、私のときも「来るんじゃない?」と周りの先輩方に言われていたのですが、実際に話が来ると私も同じでまず心配になりました。畠山さんのお話のとおり、これまでCFに出てこられた方はお客様との接客の仕方が異なり、その方にしか引き出せないお客様の顔があります。接客を見て、「この人すごいなあ」と思うと、大抵、胸に(受賞歴を示す)バッジがついてる(笑)。
- 畠 山
- 乙津さんが参加するとき、私は経験者としてサポートしたけど、そうは言っても乙津さんはすごく優秀で、どこを教えればいいんだろうと困るぐらいだったよ。だから自分が先輩から教わった「どんなお客様も常連の方だと思って接客すると、自然な笑顔になるよ」っていうアドバイスしたぐらい。
- 乙 津
- いや、私が頑張れたのは畠山さんのおかげですよ(2人/笑)。CF用に頑張って笑顔の練習をしようと思うと、どうしてもこわばってしまうので、「仲のいい常連さんだと思うといいよ」というアドバイスはすごく参考になりました。
CFに向けた練習で大変だった
ことはありますか?
- 乙 津
- ステージの上で通常の接客をしてくださいって言われても、それに慣れるのが難しかったです。関東大会のときに、オーディエンスの方々を見てすごく緊張してしまったし、マイクもカメラもあるし、どこに立っていいかわからないし……。全国ではそうならず少しでも力を出せるようにと思い、練習の段階から意識して取り組みました。
- 畠 山
- ステージの上って、手も足も超震えるんですよ。私も「おつり落としちゃうんじゃないか」って怖かったのをおぼえています。私の場合は、そういう緊張対策に加えて、遠くまで通りづらい声質でしかも早口になってしまっていたので、そういった点を技術的に直していきました。お腹から声を出す練習や、ゆっくり話す練習をして、ダメだったときには指導担当の方が指摘してくれて。
- 乙 津
- 私もそれまでは何も考えていなかったけれど、練習を通してバーコードを探しながら商品を素早くスキャンする技術がアップしました。そうすることで、お客様対応に余裕ができて、お客様とお話をしながら、手元を動かし、お客様と関係を築くことが出来るようになりました。
- 畠 山
- そうそう。質疑対応と合わせて技術的な練習をすることで、接客の引き出しが増えますよね。たとえば発声練習でも、ただ「申し訳ございません」というよりも、「お時間をおかけしてしまって申し訳ございません」とか「ご不快な思いをさせてしまって」とか、具体的な言葉をつけるといいよということも教えてもらったので、技術だけじゃなくて表現力も上がりました。
CFを振り返って
どんなことが印象に残っていますか?
- 乙 津
- 自分の出番が終わって、ステージからはけて……。その段階で、自分がステージ上で何を言ったかおぼえてなかったです(笑)。一部始終を見ていた方が「良かったよ」と言ってくださり、「そっか、終わったんだ」と思って、自然に涙がこぼれてきました。
- 畠 山
- 私も同じでした。まさか泣かないだろうと思ってたけど、泣いてしまって。
- 乙 津
- 泣いた顔を写真に撮られてるんですよね。
- 畠 山
- ほんとに、そう(笑)。
- 乙 津
- 私は今、以前畠山さんが私にしてくれたみたいに後輩を指導してるんですが、やっぱり「不安だ」「怖い」と相談してくるので、経験者として共感してあげながら「私のときはこうだったよ」とリラックスできるようにしてあげてます。
- 畠 山
- 私も出場するときはずっと「無理だ」って言ってました(笑)。しかもCF当日に、それまで指導してくれてた方が体調不良で来られなくなってしまって、ますます不安になったんだけど、代わりに来てくださった方が一緒にランチを食べて、関係ない話で気分転換してくれたので助かったなあ。
- 乙 津
- Santokuは優しい人が揃ってるから、そういう温かさがありますよね。
- 畠 山
- うん、お父さん、お母さんみたいな人もいるし。本番が始まる前も終わった後も、みんな優しいんですよね。
CFに参加してみての感想は?
- 畠 山
- 参加前に想像していた以上に皆さん真剣で。関東大会には自分も含めて3人選ばれるんですけど、そこから全国へ行くのは1人だけなので、全国大会では「仲間のために頑張ろう」みたいな気持ちになりました。
- 乙 津
- 関東大会では私の出番が一番最初でめちゃくちゃ緊張したし、その後に「きっとこの人が全国で優勝するんだろうな」というぐらい接客が上手な先輩がいたんですけど。その方が本番でミスをしてしまって、結局私が選ばれて全国に行くことになったんです。自分が選ばれてうれしいような、その方が行けなくて悲しいような複雑な気持ちでしたけど、みんなの分も頑張ろうと思えました。
- 畠 山
- そうやって頑張った経験や、接客の訓練で増えた引き出しを実際の仕事に結びつけて、接客技術をもっと高めたいと思えるようになりましたね。
- 乙 津
- 普段の接客業務だけでは学べないことも学べるので、本当によい経験になりました。CFに出る人と出ない人では、やはり接客技術に対する情報量の差が生まれてしまうので、後輩のみんなには機会があれば出たほうがいいよと勧めたいです。
接客の仕事が楽しいのは
どんなところですか?
- 畠 山
- なんと言ってもお客様と接する時間が長いし、その方に合った対応が喜ばれてお礼を言われたりすればすごくうれしい。やりがいのある仕事だなと思います。「あなたに頼んで良かったわ」なんて言われると、もうすごくうれしいですね(笑)。
- 乙 津
- まさに!うんうんって感じです。感謝の言葉を告げられると、「次も頑張るぞ」って思えます。別に「ありがとう」と言われるために接客しているわけではないんですけど、お客様が満足してくれたのかなというのが実感できるのはうれしいし、それが一番感じられるのが接客の仕事だなと思います。
- 畠 山
- 私が異動する際に、泣いて寂しがってくださったお客様がいらっしゃって。うれしいし、寂しいし。でも、それだけ気に入ってくれてたんだと思うとうれしかったですね。
- 乙 津
- そんな方がいらっしゃったんですね。私も今のお店が好きなので、もっともっと経験値を上げて、お客様に貢献していこうと思います!